自分を責める人と人を攻める人
人間には2種類あって、ひとつは何かあった時に自分の責任だと自分を責める人。
もうひとつが、何かあった時に誰かが悪いと人を攻める人。
大雪が降って電車が遅れて職場に遅刻した時、もう少し早く家を出なかった自分が悪いと思う人と
鉄道会社に文句をいう人がいる。
自分を責める人は、病気になりやすい(わたし調べ)
人を攻める人は、孤独になりやすい(わたし調べ)
時と場合によって違ったとしても、どちらにしても良いことはない。
ここまで読んで、” あの人は、自分を責めてるな ” “あの人は、人を攻めてるから孤独なんだ “
と思考が走りませんでしたか?
走った方は、他人の事をジャッジする思考グセです。
” 私は、自分を責める人だな ” ”私はついつい相手を攻めるタイプだな” と
自分の事に置き換えた方は、自分ごとで捉えられる思考グセです👍
自分を責める人の特徴
先日母が「昨日、(私の)お姉ちゃんにLINEをしたんだけど返信がないんだよね。いつもはすぐ返事がくるんだけど…
気になってあまり寝れなかった…」と言ってました。
以前、姉と電話した時に傷つけるような事を言ったようで
それで怒ってきっと返信しないのではないか。と気にしていました。
私は「そんな心当たりがあるなら、すぐ電話して聞くなり謝るなりしたら良いのに。
もしかしたら体調が悪くて連絡出来ないだけかもしれないし」
そして翌日、姉に電話したそうです。
年明けから環境が変わり、ただ忙しかっただけのようです。(笑)
母が気にしていた事も全く話題に出ないまま、楽しく電話でお喋りしたそうです。
母は、昔から自分を責める天才です。
自分を責める人の特徴
・「人のせいにしてはいけない」と思い過ぎている
「人に迷惑をかけてはいけない」「自分のことは自分でする」など自己責任を重視する文化の中で
「人のせいにしてはいけない」と言う価値観をもつようになったり
自分で仕事を抱え込み周りに頼れなくなってしまいました。
・自分の失敗や欠点にばかり注目する
完璧主義であったり、自分に対して過度な期待をしていることがあります。
高い目標や期待を持つことで、それを満たせなかった時自己批判に繋がります。
・過去の失敗や後悔に縛られている
過去の失敗や後悔にずっと縛られ、自分を責め続けてやがて自己嫌悪に陥ってしまいます。
・「調子に乗ってはいけない」と思い過ぎる
特に日本には、褒められたり成果が出たりしても謙遜する文化があります。
この意識が強すぎると、「今回成功したのはたまたまだ」「本当はあの人の方がすごいのに、私が不相応に評価されてしまった」と罪悪感を抱いたり自分を責めたりしてしまいます。
自分を責める人のメリット・デメリット
メリットは失敗を他人や環境のせいにせず、自分を責め内省することで次回の成功繋がります。
自分を責めるということは、別の言い方をすれば物事を自分事としてとらえているということになります。
物事に対して真剣に向き合っているからこそ、その結果について一喜一憂するわけです。
これは、強い責任感につながります。
また、他者からは「向上心がある」「努力家」などと認められることも少なくありません。
一方デメリットは、自分を過度に責め続けると自分自身の価値を誤って低く見積もり
自尊心が下がることになります。
自尊心が低いと、他人の評価に過剰に反応してしまい、そのたびに自分を責める悪循環に陥ります。
また、自分に対してのネガティブな感情を増幅させ、また自分で何でも抱え込んで思い悩むことが多いです。
これらのことがストレスを増やし、ゆくゆくはうつ病などの心の病気につながる可能性もあります。
自分を責める人の改善方法
・頑張り過ぎない
一人で責任を背負い込みすぎず、「人のせいにしてもいい」「言い訳をしてもいい」
これを自分の中で「私は悪くなかったよね」「私はできることをやり切ったよね」と
自分を労うように褒めてあげましょう。
・不安を「信頼」(大丈夫)に変える
今回の母の話の場合、姉からの返信がなかったとしても(姉も自分も)「大丈夫」「悪くない」と
思考を変換すると、行動が変わってきます。
・自責を「感謝」に変える
例えば「私がダメだから失敗した」と思ったとき、「失敗したから、新しいことを学べて感謝だ」と
考えてみると、同じ状況でも自己否定から自己肯定へと感情を転換できます。
・過去を嘆くのではなく「どうしたら良かったのか」を考える
ただ自分を責めることは、過去にとらわれるだけで、物事の解決にはつながりません。
母の話の場合、返信が来なくて今回は自分を責めてしまったけど
次回は(違う人の場合でも)返信が来なくて気になったら、すぐ電話をしよう!
と決めます。
一度経験した自分責めは、次はしないように自分で意識していくしか解決方法はありません。
人を攻める人の特徴
・言いたいことを一方的に言う
自分の主張や正しさを必死に伝えようとする。
・声が大きく高圧的で怒りをともなう感情的な態度
他人に負けるのが嫌いで、他人より優位に立ちたいと思っているので
それを脅かすような相手に対して、高圧的な態度を取ったり口調を悪くして
相手を萎縮させようとする。
・支配的でコントロールしようとする態度
相手や場面を自分の思い通りに動かしたい欲求がある。
・自分に自信がない
人を攻める人は、自分に自信がないことが多いです。
自分にゆるぎない自信があれば、他人に対して優しくできたり
余裕を持って接することができます。
自分に自信がないと、いつ周りの人に抜かされるか、いつ負けてしまうのか、という不安が大きく
その前に相手を支配したり負かそうとしたりするため、攻撃的になりがちです。
・承認欲求が強い
人を攻める人は、自分が優位に立ちたい、周りから認められて賞賛されたい
という承認欲求が強く周りの人を思いやることができない傾向があります。
自分に注目が集まっているときは気分が良く、自分より劣っていると思う人やライバルに注目が集まると
気分が悪くなることが多いです。
また、自分が認められるためなら、周りの人をけなしたり妨害したりしてでも賞賛を手に入れようとします。
人を攻める人のメリット・デメリット
人を攻める人のメリットは、相手にエネルギーを発散するので自分はスッキリした気分や
優越感に浸れます。
一方デメリットは他人や環境のせいにするので、自分の改善すべき点が見えなくなり
成長の機会を失います。
また、周囲を批判してばかりだと信頼関係を築くことは出来ないでしょう。
人を攻める思考が強すぎると、争いごとを生み出し人間関係を壊してしまいます。
人を攻める人の改善方法
・自分は人を攻めるタイプだと自覚する
これに気づけたら随分改善されていると思います。(何故なら、私がそうだったからです)
人と自分の違いを知り、自分が「正しい」を疑ってみる。
・「負けてもいい」「弱いところを見せてもいい」と自己開示する
自己開示は、少しづつ出来る人からで良いので
戦いの時に着ている鎧をひとつづつ脱いでいく気持ちで弱音を吐いたり
周りの人に素直に頼ったりしてみましょう。
まとめ
以前の私は、自分が人を攻める人だと知りませんでした。
それと同時に、自分のことを責める人がいるという事も考えたことがありませんでした。
心のことを学び沢山の方とお話ししていくうちに、こんなに人を攻める人と、自分を責める人に
違いがあることを知り、あまりの違いに何度も驚きました。
自分を責める人も、人を攻める人もどちらもしんどいです。
私は、典型的な人を攻める人です。
特徴のところで書いたように、コントロールしたい、優越感に浸りたい、自分に自信がない、承認欲求が強い。
本当にその通りで、恥ずかし過ぎます。
自信がないから、それを隠そうと必死に正しさを主張したり認めてもらえるように頑張っていました🫣
ふたつのタイプを知り、自分と反対側の人の事が少しでも理解する事ができたら
優しくなれような気がしています❤️
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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