ぼくたちの哲学教室

沖縄市にある 小さな小さなシアターで 映画を観てきました。

目次

問いかける

舞台は北アイルランドの男子小学校。
ここでは『哲学』が主要科目になっています。  

ここの校長先生が子どもたちに考えて、考えて、自分で答えを出していけるように
周りの先生たちと共に サポートしています。

中でも印象的だったのが すぐにカッ💢となって喧嘩をしてしまう従兄弟に

別室で 校長先生が問いかけます。

「友達とはどんな存在?」

校長先生

「友達とは どんな存在だ?」
「君にとって 家族とはどういう人を言うんだ?」

生徒

「友達なんかじゃない」

校長先生

「どうして〇〇君は友達じゃないんだ?」

生徒

「だって、いつもからかったり意地悪をしてくるから」

校長先生

「そうかぁ!それはイヤだなぁ!」

校長先生はもう1人の子に「そういうのは、先生も良くないと思うな。態度を改めることはできるか?」

「うん」

やられたら やりかえす?

また、違う喧嘩の時は

校長先生

「どうして喧嘩になったんだ?」

生徒

「お父さんがやったらやり返せ!絶対にやられっぱなしはダメだ!って…」

すると校長先生は みんなに円になって座ってもらい 真ん中に2人で向き合って椅子に座りました。

校長先生

「僕が君をやるから君がお父さんをやりなさい」

生徒

(校長先生がサポートしながら)
「どうしてやり返さないんだ?いつもやり返しなさいって教えているだろ?」

校長先生

「お父さんはやり返した時どんな気分になるの?イヤな気持ちにならないの?」

生徒

「1度だけ相手を間違えたことがあって、その時は悪いことをしたなぁ!と反省したよ」

校長先生

「僕はお父さんと違って、やり返してもイヤな気持ちになるんだ。その時は少しスッキリするけど、その後ずっとモヤモヤしてるんだ。その方が耐えられないよ」

校長先生はこの事から

 いくら大人の意見だとしても鵜呑みにせず 一度は疑うこと

ちゃんと「どうしてそう思うのか?」聞けるようになりなさい❣️

校長先生の想い

北アイルランドは紛争により 一部の武装化した組織が 今なお存在し
若者の勧誘に余念がないそうです。

なので 薬物に手をだす子や 自殺する子 
急死する教え子も少なくないと言っていました。

だからこそ 校長先生の想いは 小学生のうちから

自らの内にある不安や怒り 
衝動に気づき コントロールすることが 
生徒たちの身を守る 何よりの武器だ

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